[ユーザインタビュー]フルカラー印刷で、創作をサポートする一冊に

2018/06/25

フルカラー印刷で、創作をサポートする一冊に

なかま さゆみさん

第3回は「ワタシメイド手帳」の魅力を、開発者も予想外の方法で開花させてくれたデザイナー・イラストレーターのなかまさゆみさんにインタビュー。オリジナリティあふれるなかまさんの「ワタシメイド手帳」を見せていただきながら、その活用法を語っていただきました。

なかまさんのイラスト、細かな描き込みと色遣いが本当に素敵です。いつ頃から描き始められたんですか?

学生時代はグラフィックデザインを学んでいたのですが、専門学校の先生がおっしゃった「クライアントから依頼される仕事は、自己表現の場ではない」という言葉に納得して、自分らしい表現は別の場所でしようと、友人とアートサークルを立ち上げてイラストを描き始めました。今はグラフィックデザインとイラスト業を中心に活動しています。自身のホームページを通して、個人のお客様から企業様まで幅広くご依頼いただいています。

イラストが描かれたポストカード。minne https://minne.com/items/12529073
ある企業からの依頼で製作したイラスト。鮮やかな色合いが目を惹きます。
ワタシメイド手帳の存在を知られたのはどんなきっかけからですか?

よく私の作品を買ってくださるお客様から「手帳はつくらないんですか?」と尋ねられたことがきっかけだったと思います。手帳は紙モノで、ロットの問題さえクリアできれば、特別な器具や材料を揃えなくてもできることから、クラフトの中でも手がけやすいアイテムなんです。 ただ、私が子育て真っ最中でアートイベントやクラフトイベントへの出展が難しく、つくっても売り切る自信は持てませんでした。手帳は季節商品なので、売れ残ってしまうと在庫を抱えるリスクが高くて…。個人で活動するクリエイターは悩むところだと思います。

ネットde手帳工房からのクリスマスプレゼントに見事当選されたなかまさん。

でも、いつかは自分のイラストを使った手帳をつくってみたい…と、Twitterなどで「手作り手帳」の情報を検索していたとき「ワタシメイド手帳」のキャンペーンを知ったんです。Twitter公式アカウントをフォローし、リツイートした人の中から1名が「ワタシメイド手帳」を無料で作成できるというキャンペーンに応募したらなんと当たって…びっくりしました。
「ワタシメイド手帳」をつくれるんだ! とわかったとき、ちょうど創作活動のペースも少しずつ上げていきたいタイミングだったんです。自分の描く絵がひとつの冊子にまとめられることへの興味もありましたし、「ワタシメイド手帳」をいわゆる手帳ではなく、自分の「ポートフォリオ(実績を集めた資料)」のように使えないかな…と考えました。

なるほど、当初からスケジュール管理が一番の目的ではなかったんですね

そうなんです。見ていただくとすぐおわかりだと思うのですが、いわゆる手帳の部分は、最初の月間カレンダーのページくらいです(笑)。学生時代は、たくさんの課題を並行して製作しながらアルバイトも忙しかったので、バーチカルタイプでないと時間管理ができなかったのですが、今のライフスタイルにはこれがぴったりです。

実際に届いてみていかがでしたか?

フルカラーで印刷されることは知っていたのですが、原画の質感が伝わってきてうれしかったですね。色合いが忠実に再現されているし、細い線も、水彩のタッチも表現されているのに感心しました。特に、ブラックの出方がきれいです。

私は、ひとつの作品の中にたくさんの物語を詰め込んで描くタイプなので、その物語や、作品にまつわるエピソードを絵と一緒にお見せしたいなと思っていました。その思いが実現できてうれしかったですね。来年もう一冊つくるとしたら、子育ても少し落ち着いてくると思うので、よりお仕事寄りの一冊をつくりたいです。長年描きためてきた絵を見ていただけるようにポートフォリオをもっと充実させて、仕事のタスクが一目でわかるページなども取り込みたいですね。

なかまさんのイラストの鮮やかさがはっきり再現され、理想のポートフォリオに。
他にはどんなページがありますか?

月間カレンダーの次からは、創作するために必要なページばかりです。例えば、絵コンテを描けるメモ欄をたくさん入れてアイデアを逃さないようにしたり、四コマ漫画の枠が並ぶページをつくってブログの下書き用に使ったりしています。グッズの配送をするときに便利な発送料金表もPDF化して、一冊にまとめています。仕事をする上で響いた「デザインの9か条」という文言も取り込んだりして、創作のモチベーションアップにつなげていますね。

あらかじめ黒地を印刷したページ。チョークアートの下絵などにも便利。

あと、この手帳で特徴的なのは、この黒地のページかもしれません。私の絵は、黒地や色を乗せた上に細かく白で描きこんでいくケースも多いので、こんなページをつくりました。白い紙に黒を塗る手間も要らないし、黒い紙のスケッチブックを別に持つ必要もないので助かっています。

カバーのイラストもご自身で手がけられているんですか?

はい! 手帳に合うカバーを探していたら、丈夫な紙のカバーが見つかって。カバーや、開いてすぐ現れる中紙も自分なりのポートフォリオになればいいなと思ってつくりました。

手帳をつくる上で、難しい点はありましたか?

私は、サンプルをほとんど使わずにPDF入稿しているのですが、余白をどれくらい取ればいいかがわかりづらかったので、illustratorが使える人向けかなと思いました。

同じクリエイターの方におすすめするとしたら、どんなところがポイントですか?

自分が思う通りの一冊をつくれるところが一番のポイントだと思います。今回も、自分の作品集や画集を出版するような気持ちになれて、入稿のときから楽しかったです。今は、スマートフォンやタブレットでご自身の作品を見せるクリエイターの方が多いと思うのですが、一冊の本にまとまっていると自分自身も作品を大切に感じられますし、お客様にも大切に見ていただける気がします

まさに、手帳を超えた使い方ができる「ワタシメイド手帳」の魅力を、存分に活かしてくださったなかまさん。これからの創作活動のサポートができる一冊になっていればうれしいです。

プロフィール

なかまさゆみ

水彩色鉛筆やパステル等を使用し「1つの絵に、1つの物語を。」をモットーに創作活動中。HPを通じて依頼を受け、自作のオリジナルイラスト、絵本、アクセサリーなどを製作、販売。CDジャケット、名刺などの製作も手がける。
Web: http://kinokoroido.ehoh.net
Twitter:http://twitter.com/kinoko_zip

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