[インタビュー]あと一歩の市販品と「自分にぴったりの手帳」の間にあるギャップを埋めたい

2018/06/25

あと一歩の市販品と「自分にぴったりの手帳」の間にあるギャップを埋めたい

小野 忠さん

今回は「ワタシメイド手帳」の生みの親、小野 忠さんにインタビュー。「ワタシメイド手帳」誕生のきっかけや、カスタマイズされた手帳でお客様にどんなことを提供したいのかなど、じっくり語ってくれました。

小野さんはなぜ、ワタシメイド手帳をつくろうと思ったんですか?

今まで、自分のライフスタイルに合った手帳を見つけられなかったことがきっかけですね。毎年、できるだけ自分のニーズを満たす手帳を選んではいましたが、このページはいらないなとか、書き込めるスペースがもっと欲しいとか、市販の手帳に「もう一歩感」を感じていました。

私は工作が好きで、これまでは市販の手帳をカスタマイズして使ってきました。ただ、よっぽどの手帳好きか、私のように工作が趣味でもない限り、一年しか使わない手帳に手間と時間をかけられる人は少ない。今の手帳に不満は感じる部分はあっても、手帳を自力で作り変えるほどではないという方は、実は多いんじゃないかと考えました。

不満を感じる手帳を使う日々から、自分にぴったり合った手帳を使う日々とのギャップを埋めたい。そのギャップを埋められる手帳を、ネット上での作業だけでつくれるようにしたいと提案したのが「ワタシメイド手帳」の始まりです。

やっと合う手帳を見つけても、ライフスタイルが変化することもありますしね。
小野さんがPDFで入稿したガントチャート。複数の業務を管理する立場になり導入した。

そうなんです。私自身も年度内で役職が変わり、それまでの手帳ではスケジュールの管理が難しくなったり、記録したい情報が変わったりといった経験がありました。
異動で急に夜勤のある仕事になったり、家族が転職したり、進学したりと生活がかなり変化することがありますよね。今までの手帳が合わなくなってお店に行っても、時期が悪いと手帳を選ぶどころか、全然売られていないという事態も起こります。 「ワタシメイド手帳」は、ご自身のライフスタイルが変化したタイミングでつくれます。例えば、始まりが今月の途中という手帳もできるので、手帳が店頭にない時期でも、手帳を活用した暮らしを中断せずに済みます。

ちなみに、小野さんは一日の仕事をどのように管理していますか?
一日のスケジュールの右にタスクが。業務の重みが直感的に理解でき、消していく充実感もありそう。

私は、PERT(パート)図を使って、タスクをひとつ10分ほどでできる工程に分け、その一日分を手帳に書いています。管理職の立場になり、お客様やプロジェクトメンバーに急遽呼び出されることが増えました。すると、時間割通りに仕事は進まず、すき間時間に自分の仕事を進めざるを得なくなりました。そのため、前日に翌日の仕事をPERT図に落とし込み、当日は手帳を開いて、すき間時間ができると一つずつ丸を消し、なるべくその日にタスクを終えるようにしています。

デジタルツールでスケジュール管理するケースも増えていますが、手帳を使う魅力はどんなところにありますか?

よく言われるのは、書くことで頭に入るという利点ですが、スケジュール管理に特化するなら、デジタルツールの方が便利だと思います。クラウド上のカレンダーは予定の移動も簡単だし(苦笑)。 頭の中でもやもやしていることを書き出して困りごとを解決できたり、自分の持ち時間を見える化することで、時間の使い方がうまくなったりしている実感はあります。ライフスタイルに合う手帳を使うことで、毎日を豊かに楽しく送る方が増えてほしいです。 あと、記録したものを手軽に見返せるのは魅力だと思いますね。いちいちパソコンを開いて、目標を見返したり、お子さんの写真を見たりというのは意外としないもの。手帳であれば、その場でぱっと開けるのがいいところです。

睡眠時間と業務時間をグラフにして見える化。1日2本の「線」を引くだけで生活リズムの振り返りができる。
「ワタシメイド手帳」は、他にどんな課題を解決できると思われますか?

先ほど少しお話しましたが、手帳は季節商品。限られた時期に一斉に販売され、売れ残るとほとんどが廃棄されます。自分のほしいときに、ほしいものをつくるカスタマイズ手帳が広まれば、紙の無駄を防ぎ、自然と環境にも配慮できます。 実は「ワタシメイド手帳」は手帳業界からも「面白いアプローチだ」と注目されているんです。本来、新参者のわたしたちは敵視されても不思議ではないのですが、多くのお客様のニーズに対し「多品種大量生産」というアプローチで応え続けてきた手帳業界に、少しだけ新たな風を吹かせることができたのかもしれません。

小野さんにとって、手帳とは何ですか?

一言にまとめると「過去を振り返り、未来を考えるための道具」だと思っています。 楽しかった旅行やイベントの思い出がイラストとともに描き残されていたり、チケットやシールが貼られていたり、スクラップブックのように使われている手帳って、読み返すと楽しいですよね。単純に、みっちり書きこまれた手帳を見て「このとき頑張ってたな…」と懐かしく振り返ることもあります。手帳に書き記すものは、一年が終わるころにはすべて過去。手帳一冊が、自分の生きた時間の証のように思えます。

手帳は同時に、未来を考える道具にもなります。予定や目標を書きだすことは未来を考えないとできないし、まず「自分はどんな手帳を必要としているか」を考える機会は、自分がどんな人生を送りたいと思っているのかを知るチャンスだと思います。自分らしくカスタマイズした手帳に書き込んでいくことで、例えば夢の実現に近付いたり、内省したりできる。手帳を使うほどに、自分らしい人生が送れるのではと思っています。

「ワタシメイド手帳」は、自分に必要なページだけで構成でき、ネット上でカスタマイズが完結します。デザインは無料でできるので、ぜひ、自分はどんな人生を送りたいと思っているのか、それはどんなページがあったら実現に近付けるのか、考えていただければうれしいです。

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